電車では眠りたいのだ。

勤労感謝の日の翌日。金曜の朝から日帰りで大阪出張へでかけた。

朝７時の名古屋発近鉄特急に乗るため名古屋駅へ６時半過ぎに到着した。
特急乗車ホームを見るとカップルやらファミリーでごったがえしている。
とても平日朝７時前の混雑状況とは思えない人、人、人。

大阪までの乗車時間約２時間。僕は熟睡していきたいのであるがこの状況
では危険だ。急遽、特別料金を追加してデラックスシートで行くことにした。
が、たぶんＵＳＪへ向かうのであろうカップルやらファミリーの波はデラックス
シートの車両まで押し寄せてきたのだ。
（危険は回避できなかった．．．）
朝っぱらであろうと遊びに向かう子供たちは楽しくてしょうがないのであろう。
車両の通路をいったりきたり走り回っている。
僕以外のサラリーマンも苦々しく見ているがとにかく熟睡したモン勝ちだ。
必死に寝ようと思うが引率のお母ちゃん連中も大声で談笑し、子供たちの
はしゃぎぶりを止めようとはしない。
最近の親は．．．と思いつつ結局眠れないまま喫煙コーナーで多くの時間
を費やすこととなったのだ。（貴重な睡眠時間が．．．(ToT)/~~~）

で、帰りも案の定、近鉄ホームはＵＳＪのお土産をたくさんかかえたカップル
やらファミリーが大行列をなしている。
帰りこそ熟睡するぞと思い再度デラックスシートで帰ることにした。
だが、帰りもまた悲劇が．．．
鶴橋駅で乗車してきた２０代後半から３０代の３人組がとんでもない暴挙に。
一人が僕の隣に席をリザーブしており残りの二人は僕の前の席をリザーブ。
前に席をリザーブしていた二人が対面シートにすべく座席を反転させたのだ。
で、僕の隣の一人と酒盛りを始めたのだからたまらない。
静かに過ごせるハズのデラックスシートが宴会シートになってしまい、対面の
座席では足を自由に伸ばすこともできず寝ようと努力しても酒とツマミの臭い
で睡眠に集中できない。まして三人組の盛り上がりでうるさくて．．．
あげくのはてに彼らは「お兄さんも一緒に飲みます？」とか言ってきたのだ。
ムリ。この席では名古屋までの二時間を過ごすのはムリ。

検札にきた車掌をトイレの前で捕まえ事の次第をつげると申し訳なさそうに
謝罪する。
いや、車掌さんに謝ってもらわなくてもいいので眠れる座席に変更して欲しい
と告げる。
レジャー帰りの乗客でほぼ満席であるらしいのだが列車後方の車両に特別
席があるという。
なんでも車椅子の方専用の座席で一人がけでゆったりスペース。今回は空席
だから使ってくれて構わないとの事。
急遽、荷物をまとめ後方の車両に移動する。と、片側１座席のみのゆったりした
シートとスペースが空いている。しかも車両の一番後ろであり前の席とも少しだ
け余裕があり座席の後ろも広い空間がある。喫煙コーナーも近い。
デラックスシートの別料金はもったえない事をしたが睡眠の時間にはかえられな
い。
かくして僕はやっとのことで帰りの一時間だけ熟睡する事ができたのだ。
しかし朝のファミリーといい帰りの酒盛りグループといい公共の場でのモラル
に欠けた輩が多く感じる今日このごろである。
仕事に疲れたサラリーマンは長時間移動の電車では眠りたいのだ。