成果評価ってどんなん？

週初めの月曜であったが、未消化であった夏季休暇にあてて土曜日から３連休。
今日は朝から所用で三重県の松阪市まで車で出かける。
名古屋市内を脱出するまで断続的に渋滞にハマったものの高速道路を乗り継ぎ、松阪市内に
到着したのが１０時頃。なんとなく昼までに用事を済ませ何気に携帯電話を見ると着信が．．．
課長からである。留守電を聞いてみると「今日中に成果評価の面談を済ませたい。来てくれ。」

「来てくれ」って．．．松阪にいるやん。名古屋市内の事務所へ行くんやったら夕方近くになって
しまうな～と思いつつ会社の事務所に到着したのが午後４時前。
「遅くなりました～。呼び出し聞いて来ましたケド．．．」と僕。
「んじゃ評価面談しよっか。ミーティングルーム行こうか」と課長。ココから約１時間の面談が始ま
る？のである。

僕の会社はとっくの昔に年功序列など無く、親会社にならって成果評価制度が導入されている。
４月～９月の上半期と１０月～翌３月までの下半期毎にそれぞれ仕事の目標をたてて半期終了
した時点で上司と面談し目標に対してどれだけ実施できたか評価される。評価項目はいくつかに
わかれており、それぞれの項目毎にＳＡ→A→B→C→Dといった具合に評点がつき、一次評価者
である課長から二次評価者である部長へと回送され最終的に個人の評価がＳＡ～Ｄの評価点で
ランクが付く。
この評価いかんによって半期毎のボーナスの金額に違いが出てくるし、職能級の進級にも係って
くる。コンスタントにＳＡ評価もしくはＡ評価を得られれば職能級の進級も進み毎月の給料にも差が
でてくるのだ。逆に２期連続でＣ評価以下をもらってしまうと職能級が降格したと同等に給料も下
がるのだ。

この評価というやつは建前上、会社の売り上げや利益確保に貢献した順に評価点がつけられる
のだが、やはり一筋縄ではいかない。一次評価者や二次評価者の心証がかなりのウエートを占
める場合もある。
通常はこの評価面談で「この項目はここまで出来たからＡ評価と思います」「この項目はここまで
しか達成できなかったからＢ評価と思います」などと自己申告し、一次評価者と話し合いのうえ評
価点が決められていく。が、現実は少しちがうのだ．．．やはり世渡り上手でなければならない。

極端な例では同僚や一次評価者からＳＡもしくはＡ評価とみなされていても二次評価者の心証が
悪いとＣ評価に落とされたりする事もある。
もちろん会社内の管理職間でも力関係があって、ある部長の下で仕事をして気にいられれば昇進
が早い＝良い評価点がもらえるといった事もあるようで、社内にはゴマスリ管理職がチラホラいる。
出世目当ての連中はこれらダメ管理職としきりに飲みにいったりイエスマンに徹したりしているが、
僕はそういうのが嫌いである。

上司にゴマスリが出来ない性格とイエスマンになりきれない意地が災いしドロップアウト状態。
腰掛け部長の元では「おっさん、それ違うやろ？何にも解ってないな～」と見下した態度で反発し
てしまう事がしばしば。
ただ、こういう性格を把握してくれる上司もいて、論理だてて方針を説明して意見がブレないような
管理職の元では僕もよく？働く。と思う．．．
だが悲しいかな前部長はイエスマン好きなお方で僕とはソリが合わなかった。プロジェクト報告時
にはフロア中に響き渡る大声で言いあいをしたモンである。
最終的な利益しか見ず、そのプロジェクトの経過や状況の理解に弱く、状況報告しても翌日には
すっかり忘れて何度も同じ報告を要求するボケ老人状態。
顧客先に同行してもらっても仕事のジャマになるという典型的な管理職である。
当然この部長からＳＡ評価を受けるなど望めない。
絶妙な言いがかりというか、”重箱の隅をツツク”ような理由をつけられては何度も納得できない
評価点をつけられたモノである。
ところがコノ合わない部長サン、退職し嘱託で再雇用されてから成果評価の権限が無くなったの
である。組織改正があり一次評価者の課長はそのままだが二次評価者の部長が代わったのだ。
するとどうでしょう？いきなり先期はＡ評価♪

今回の面談もミーティングルームに入るなり「お前、今回もＡ評価な」と課長が言う。
「へ？？だって評価面談これからやって評価点決まるんでしょ？」と僕。
目標に対して自己評価はＳＡかＡしか付けない僕だが面談で根拠の説明は必要と思っている。
「もう決まってんだよ。部長が代わって現部長もオレもお前はＡ評価でいいって思っているから」
「なんすか？それ？」と事態が飲み込めない僕。
「お前は前の部長に反抗しすぎた。いくら一次評価でＡ評価しても二次評価で落とされてたんだ」
とあからさまに言う課長。
「あぁ、やっぱりそうだったんスか．．．」と妙に納得してしまう僕。
「という事で面談おしまい。お前の自己申告どおり。以上」
ってオイオイ、面談３分間やんか．．．３分間の面談のために事務所来たんかよ．．．

有意義な評価面談であった。